結婚への道のり Part3

結婚への道のり Part3(タイトル)

2014年冬~

これまで生きてきて、結婚するなんて考えたこともなかったんだけど、図らずも結婚スイッチがONになってしまった僕は、これまでイメージしたことのない結婚というモノが、これほどまでに重い責任を伴うことだというコトに気付き始めます。


昼ドラの様な「お互いの育ちの違いから結婚に反対される」という構図。


「他人の人生を背中に背負う」というプレッシャー。


「本当に愛されているのか?」という胸の内に湧き上がる迷い。


恋愛なんて「愛があれば大丈夫!」なんて簡単に単純に考えていたのに、結婚するとなると「愛」意外にいろんなモノが必要になり、さらにそれらのモノは、必ずしも自分が作り出せるモノではないことに気付いてしまって眠れない夜が続く日々…


さまざま不安やプレッシャーから、自動車の免許更新をすっかり忘れていたボクかわいい。


突然の悲報…


「プロポーズ大作戦」中止のお知らせ


からの~


からの~


「喪服deプロポーズ大作戦」決行のお知らせ


「生前、とても彼女のことをかわいがっていたというおじいちゃんに最後にひと目でも会っておきたい」という純粋な思いから決断したんだけど、お通夜という状況を考えると、相手の怒りを買ってしまいそうだと思った。けれど「これはいいきっかけではないのか?」って思っちゃったんだよね…。

それと、実は僕なりに考えがあったんだよ。

  1. 大勢の親族が集まる会場の中心でプロポーズするわけではない(バレない)
  2. 大勢の親族が集まるので「彼氏である」と顔見せ(彼女の親族に)ができる
  3. 大勢の親族が集まるので「わざわざ来てくれたのか」と好意的に見られるかもしれない
  4. 天国に逝ってしまう彼女のおじいちゃんがパワーをくれるかもしれない
  5. 悲しんでいる彼女を少しだけでも喜ばせることができるかもしれない

こんな風に考えていたんだけど、特に5番目なんかは「プロポーズが受理」されることが前提だもんね…しかしながら、結婚というものに不安やネガティブなプレッシャーばかりを妄想していた僕にとって「覚悟」を決めるきっかけをくれた今は亡きおじいちゃんに感謝。


そして、飛行機、電車、バスを乗り継ぎ、はるばる敵地に乗り込んで、お通夜に参列し、お焼香をあげ、忙しく動き回る彼女を目で追いながらプロポーズの機会を伺っていた僕は、ほん少しだけふたりきりになれた瞬間に婚約指輪を渡しました。

かわいがってくれていたおじいちゃんの死をとても悲しんで泣いてばかりいた彼女が、少しだけ笑顔になり、そしてまた泣き出してしまいました。これはたぶん喜びの涙だったように思います。


やったね!オレ!やればできる子!こんな経験は、僕が死んでしまうまでの間にふい思い出されるステキな思い出として僕の記憶に残っていくんだよきっと

しかし、プロポーズに成功したからといって結婚が確約された訳ではなく、実はこれからが長い戦いになるということを僕たちはまだ知らなかったんだ…

次回、結婚への道のり~2015年春~へ続く